2021/03/11

コロナ禍による外出減で増えるNCD(非感染性疾患)のリスク
その他

 2020年は人類にとって忘れられない年となりました。2月ごろから中国武漢から広がった新型コロナウイルスは瞬く間に世界に広まりました。少しすれば収束するだろうと思っていた感染症はオリンピックを延期させ世界中に蔓延し世の中を大きく変えました。


 私自身、2019年は年間の3か月ほどを海外で過ごしていたのですが、2020年は一度も海外に出ることもなく終えた初めての年です。ステイホーム、リモートワーク、ニューノーマルなど様々な生活様式も浸透しつつあります。

 

 そんな中で感染症リスクを下げるためにステイホームの影響で、NCD(非感染性疾患)のリスクが高まるという皮肉な結果にもなっています。そして、新型コロナウイルスで重症化しやすい方は基礎疾患のある方や高齢者です。そして基礎疾患の多くが運動と強い相関のある疾患で、巣籠が余計にリスクを高めてしまうという悪循環に陥っているのです。

廃用性症候群のリスク

 まず、ステイホームでおこる廃用性症候群についてのリスクについておさらいしましょう。

 

 人間の筋力は寝たきりだと一日0.5%落ちるといわれています。これは20歳を過ぎてから普段から活動的に過ごしている人のおよそ半年分に相当します。(20歳以降、筋力は1%ずつ低下していきます。)知り合いの整形外科でも以前からリハビリに来ていた患者様が感染リスクを恐れるあまり数か月来なくなってしまい、著しい筋力低下が起こっていたとのことでした。

 

 もともと筋力が弱くなっている高齢者にとってステイホームは命を守るために必要な措置ではありますが、廃用性症候群を加速させる要因にもなってしまいます。

筋力維持にはタンパク質を多くとるとよい?

 最近、フレイルについての記事を読んでいましたが偏った食事が原因になりうる・・・との記事があり驚いてしまいました。

 

 もちろん、たんぱく質をとることは筋力維持に不可欠なのですが、高齢者においても日本人は食事から十分な量のたんぱく質が取れていることもわかっています。


 もちろん、運動をしなくなるとおなかは空かなくなるものです。日ごろから活動的に過ごし、運動をしてバランスの良い食事を心がければ十分な量のたんぱく質は食事から得られるといえます。それ以上に、筋力維持に重要なのは筋肉が強くなろうとする適応を促す刺激(=筋トレ)なのです。


筋力維持には日ごろから体を動かすだけでは不十分

 できる限り、蜜を避けて散歩をする、家でもできるスクワットなど活動的に過ごすことが重要ですが、可能であればマシンを使ってしっかり筋肉に負荷をかけるトレーニングを行いたいところです。

 

 しかし、ジムにいくのは感染リスクが高まると感じる方もいらっしゃいます。そんな方はご自宅でトレーニングも選択肢の一つです。人間の筋肉の70%が下肢にあるといわれています。足を中心に鍛えることで廃用性症候群のリスクを下げることができます。

 

 タートルジムでいえば、レッグプレス(スペースが必要なのでハードルが高くなります)、レッグカール、最近発売された2in1モデルのレッグカール&ショルダープレスは安全に全身を鍛えられるためホームジムにもお勧めのモデルです。

 

 いかがでしたか?ステイホームは感染症のリスクを下げますが、運動不足によるリスクはむしろ増えてしまいます。適度な運動と筋トレを組み合わせて体力を維持しましょう。






江崎健太郎の画像

記事執筆:江崎 健太郎

代替医療・予防医療機器の販売メーカー、江崎器械株式会社 代表取締役
2019年より、WCEM(WORLD CONFERENCE ON EXERCISE MEDICINE:世界運動療法学会)外部委員を務める。
EXERCISE & AGEING分野のスピーカーとして講演を行なう。

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